Repair work /改修

寒かった冬がそろそろ終わりそうですね。
1月末より、88ハウスの改修工事を月と雨建築舎の安藤さんにお願いして主にシャワー増設、トイレ改修、廊下の壁補修をしました。
以前よりゲストから要望が時々あったので、費用もかかりますが、思い切って水回りなどを整えました。(写真は僕と安藤さんと、水回り工事の担当の、橋本さん)

工事期間中、予定工事以外に寒さ故に故障が発生!水道管の破裂や井戸ポンプの修理などもお願いしたりで、とても助かりました。ツキアメリノベチームありがとうございました!

こちら工事の様子を安藤さんがブログに書いていただいています。→月と雨建築舎ブログ

今回の改修でとても気に入っているところ3点(以前に利用していただいた方、違いをまた見に来て下さい!)

・トイレの床がタイルから無垢材にしました。以前のタイルの雰囲気もよくそのまま使いたいのもありましたが、冬の寒さ、トイレ故に、無垢材は大丈夫かな?などありましたが、チャレンジしてみて大正解でした。
以前からのタイル壁や建具とものすごく相性が合って、むしろどこを改修したかわからないくらいしっくり。断熱性や機能性UP。

・廊下の聚楽壁が薄緑で大分傷みがありました。薄暗い廊下も悪くはないなと思っていましたが、
白くペイントすることで、全体に明るさが出て、雰囲気が良くなった。凹凸も気にならない。

・廃材をいかに使うか。ゴミを出さないようにするか。必要以上に改修しないことを目標に取り組んだ。特に、トイレのタイルのガラをシャワーの基礎部分に利用できたこと。

今回の改修は安藤さんに秋ごろから相談し、予算を検討しながら、できるだけ元の良さも残しながら改修したい、改修時に出る廃材を再利用したい、DIYできるところはしたい意向を話しました。

ところで、この考えの根本になっているものは何なのか、自問しながら工事が始まりました。

「お金、消費」といったものへの嫌気ゆえの小さな反抗なのか。まだ使えそうなものは使いたい。例えばペンキを塗る範囲や量も少なく出来るのであればそうしたい。「必要以上でない生活」を心がけたいこと。

「宿ビジネス」という視点で考えると、DIYは時間もかかるし、そこはお金で解決させて、ビジネスに専念するほうがいいのかもしれない。しかし、その幾分、勝手に自分では前時代的にも思う「儲けること」という大前提があるビジネスは、自分には合っていない。(自分にできそうもない。笑)それならば自分にしっくりくる方法で改修したいこと。

はたまた、こちらは検証したわけではなく、ぼやっとしているけれど、廃材となったものがただ、産業廃棄物として捨てられ、山奥の山林の何処かに埋め立てられるかもしれないよりは、再利用できたほうがいいかもという考え。(それにしても昔の家の材料はゴミにならない。)

そんな答えが出ないもの、矛盾していることなどを、安藤さんといっしょになって感じ、考え、88という場所に「紡ぐ」作業をしたような改修でした。これからも少しずつ88ハウスは「泊まれる家」として良くなって行きたいと思います。